私は今までキッチンキャビネットをペイントする時は、サンドペーパーで表面のコートをサンディングし、その後プライマーを塗るなどの面倒臭い下地処理が必要だとずっと思っていました。実際にもそのように実行してキャビネットのカラーを変更しています(その時の記事はこちら)。
その作業の大変さは言うまでもなく。
いや言わせていただくと、サンディングで飛散する木のカスの掃除は大変ですし、サンディングそのものも手動でやろうが機械でやろうがとにかく手首がすごく疲れます。その後のプライマー塗りもまた面倒なことこの上なく、乾燥を待つ時間も焦れったいです。
そもそもキッチンキャビネットをペイントするというのは、たくさんあるドアの留め具の取り外しやマスキングテープでの養生など、事前事後あらゆる細かい工程があり、とても週末だけのDIYなどで気軽に出来るようなものじゃありません。
だからこそ、下記リンク先の記事を読んで(アメリカのDIYブロガーの中では有名な方)、サンディングもプライマーもする必要ないと知った時は本当に嬉しかったです。
彼女は General Finishes Milk Paint というペンキを使用して、サンディングもせずプライマーも塗らずキッチンのキャビネットをアップデートしてます。
また下記のこちらの方はプライマーこそ使用していますが、サンディングはしていません。
彼女はDecoArt’s Satin Enamel paints というペンキを使っています。プライマーも同じメーカのものです。
上記で紹介しましたお二方とも、数ヶ月経った後もペンキが剥げるようなことは無く、いい状態を維持しているそうです。
我が家のキャビネット
我が家のキッチンキャビネットの状態です。
今から約一年前、私はキャビネットをサンディングし、プライマーを塗ってカラーを変更していました。 でもラナイのリノベーションが始まって人の出入りが多くなったので、作業は一時停止させました。落ち着いたらまた始めようと思っていたのです。
しかしその後、作業を再開させようにも大変さを思い出すと、どうにも腰が上がらず、結局ずっと放置しました。まあこのカラー変更はフルリノベーションするまでの一時的な処置でしかなかったですしね。
でももうサンディングもプライマーもする必要がないと知った今は、また作業を再開しようと真剣に考えています。
どちらのペンキを使うか
General Finishes のペンキとDecoArt’s のペンキ 、どちらもAmazonプライムを利用して購入が出来るのですが、DecoArt’sの方は一番欲しいブラックカラーだけがなぜかプライム適用外なので(これだとハワイに送ってもらえない可能性が大)、General Finishesのブラックを私は選びたいと思います。 こちらのペンキは一般的な仕上げのWood製品ならプライマーは必要ないそうです。プライマーが必要なものについては公式サイトに説明が記載されています。ご参照ください。
「公式サイト General Finishes.com /Milk Paint」
それからペンキを塗った後の仕上げにTOPコートも必要です。特にキッチンは水跳ねなどありますし、人の手が多く触れる場所です。いつまでも塗装が美しく保つよう必ずTOPコートで保護した方が良いです。
では最後に、キッチンキャビネットのペイントの手順などを下記に記しておきます。見知らぬどなたかの参考にでもなりますれば幸いです。
キッチンキャビネット・ペイントの手順
最低限必要であろうものも記載しておきます。
・General Finishes Milk Paint(ペンキ)
・general finishes high performance top coat(TOPコート)
・Krud Kutter Cleaner Degreaser (掃除用のオススメ洗剤)
・ドライバー
1.キャビネット・ドアの取り外し
留め具がたくさんあるので無くさないようご注意ください。また外したドアはどの位置のものなのか、戻す際に困らないよう、直接ペンで目立たない箇所に印を付けるかメモをテープで貼るなどしておいた方が良いです。
またキャビネット内側の金具は取り外すと故障の原因にもなりかねないのでそのままにしておく方が賢明です。ドア面に付いてる金具だけ外しましょう。もし内側も塗る場合はマスキングテープで金具を養生するといいです。
2.掃除
ドアの表面など、よく掃除して綺麗にしておきましょう。外した留め具も汚れているようであれば綺麗にしておきましょう。
3.マスキングテープで養生
ペンキがついてはいけない箇所にはマスキングテープを貼ります。またキャビネットの内側なども塗る場合は、中に置いてある物は別の場所へ移動させるか、ペンキがつかないようビニールシートなどでカバーしておきましょう。
4.プライマー or ペンキ
プライマーを塗る場合は先にプライマーを塗り、所定の時間乾燥させてからペンキを塗りましょう。 ペンキは隅などの細かい箇所を塗るときはブラシを使い、広い面はローラーを使うと良いです。ローラーで塗った時のゴツゴツした表面が好みでない場合は、ローラーで塗った後にブラシで上からなぞるように塗って整えると良いです。
5.TOPコートで仕上げる
ペンキをよく乾燥させたらTOPコートを塗って仕上げます。*グロスやセミグロスのペンキはTOPコートを塗る必要が無いです。
6.全てのドアを元の位置に戻す
ペンキを塗る前は必ず試し塗りをして、ペンキがきちんと付着するか確認して下さい。付着が弱いようであればサンディングかプライマーが必要です。
以上です。ではよきDIYライフを。