リノベーションを始め出した頃、かべ塗りに凝りました。毎日たくさんの動画やサイトを見て学習し、実践しては失敗してきました。今回はその失敗した壁たちを見ていただきたいと思います。
偽レンガの壁
ジョイントコンパウンドを使って、レンガ造りのように見えなくもない、そんな壁を作りましたあの頃。
作り方を雑に説明しますと、まずマスキングテープを格子状に貼ります。テープのサイズは幅1/4 inchのものを使ってますが、1/2″にすれば良かったなーと今さら思って候。
カッターで縦ラインの不要な部分のテープを切り取っていきます。
テープの消費が勿体ないと感じる方の場合は、最初から縦ラインの必要なとこだけに短く切ったテープを貼っていけばいいと思います。
最後にこうなればいいのです。
この上からジョイントコンパウンドを塗りたくっていきます。
全体を塗り終えたら、コンパウンドが完全に乾き切る前にマスキングテープを剥がします。
こうなります。
ここでこだわる人は本物により近づけるため、わざと傷をつけたり縁を欠けさせたりしてます。検索で compound faux brick wall とか入れれば、こだわる人たちをたくさん見ることが出来ます。
そして完全に乾いたらペンキを塗ります。私は下地にグレーを塗って仕上げに白を塗りました。
これでフィニッシュです(最終仕上がりは一番上に掲載していた写真です)。
もっと良い作り方が他にある
このコンパウンドを使った作り方は、安上がりではあるけれど非常に手間がかかって大変です。正直、Lowe’s とかでブリックウォールのパネル売ってるんでそれを買って壁に打ち付けて、好きな色で塗るのが最善で最良だと思います。
だったらなぜ私はこの作り方をしたかというと、そんな便利なものがあるだなんて知らなかったからです。知ってたらそりゃパネル買ってやってましたって。知ったのが遅かったんです。
そして180日後
偽のレンガ壁、精魂込めて作ったものの、日が経つにつれ鬱陶しくやけに感じるようになり、結局はコンパウンドで塗り直しました。現在はただの白壁です。
私にすれば、作っておいて気に入らなくなったらそれは失敗に終わったということです。でもこうして偽のレンガ壁を一度作ったことで、次にベッドルームの壁を偽レンガにした時は、経験値も上がっており慣れてたもんですから、サクサクと容易く作れたものですよ。
おかげで失敗しましたけどね。慣れって怖いですよね。
写真向かって右、レンガ模様がゆるやか〜に波打つように歪んでるのが分かりますでしょうか。
あれですね、ものづくりというのは緊張感がないと駄目ってことですね。ちなみにこのレンガ壁は塗り直さずそのままにしてます。歪みは気のせい、ということにしています。いつかやり直したいけど、それはこのコンドミニアムを売り払う時になるでしょう。
偽コンクリートの壁
コンクリート壁に見えるような壁を目指したはずが、はかいし(墓石)にしか見えない壁が出来上がっちゃったというお話。
失敗です。完全な失敗。
上記の写真が出来上がりの壁です。
ではこれを私がどのように作ったか言わせていただきますと、まず元々がブロック塀だったので、ブロックの繋ぎ目の溝をコンパウンドで埋めて平らにしました。
コンパウンドが乾いたらペンキを塗っていきます。塗り方は感性で。
コテとスポンジを駆使して、コンクリートに見えますようにと願いを込めて仕上げていきます。
ハイ出来ましたー。
近くで見るとこう。
普通のペンキと、余ったベネチアンプラスターのペンキを混ぜて塗ってあるんで、多少の光沢があります。
で、これ、どこかで見たことないですか?
私は「墓石でこんなのなかったかなあ?」と思うようになってから、墓石にしか見えなくなりました。私はそうなると絶対にもう駄目で、すぐにでも消したい衝動に駆られるのです。
でも、勿体無いような気もしました。なにせ大変な思いして作りましたから。大作ですよ私にすれば。
我が家のリノベーションを手伝ってくれたハンディーマンのお兄さんが、この壁を好きだと言ってくれた事がありました。旦那も「良いのに」と言ってくれた事がありました。まあ旦那は私のやる事に対してはなんでも「良い」と言いますが。だってそう言わないと私が怒りますからね。
そしてだいたい231日後
消しました。思い出を塗りつぶすが如く白のペンキで塗りつぶしました。今はただの白壁です。
この壁はこの先またイジるかも知れません。リビングのリノベーションはまだまだこれからですから。
迷走したカベ
この壁に関してはもうなんていうか、迷走ですね。
ベッドルームの壁なんですが、一度はペンキも塗って完成させたものの、下地があまりにも凸凹だったんで平らにしておこうとジョイントコンパウンドを上から塗ってるんです。これはそのコンパウンド乾かしてる最中の写真ですね。
で、この写真を旦那にラインしたんです。「なんか芸術的だわー」と。
すると旦那が妙に気に入ってくれて、「それそのままでいいんじゃなーい?」と返事くれたんです。
それで私も「そう?そうだねー」となって。
ふふ(我ながらバカ夫婦で笑える)
それでいっちょ残してみるかとなったんですが、コンパウンドですから触ると粉が飛ぶので、コーティングをしようと水性のポリウレタンを上に塗ったんです。
それが失敗でしたね。いやそれが失敗というか、まあそもそもこの壁を残そうとすること自体が可笑しいんですが、それは置いといて。
塗ったポリウレタンは水性なので、コンパウンドに染み込んでいくんですね。それでコンパウンドの色が濃くなるんです。薄い肌色だったものがきちんと肌色になっちゃうといいますか。そうなるとちょっと見た目の印象が変わってしまって、途端に気に入らなくなるんです。
でも実はそうなることは予想してまして。油性のポリウレタンだとそんなに染み込まないので油性にしようかとも考えたんですが、油性だとシャイニーな仕上がりになってしまうんですね。それは嫌だからと水性にしておいたらやっぱりこうなってしまったというわけです。
気に入りません。もうこんな壁は要りません。
でも全部を塗りつぶすのは惜しくて足掻いてみたり。
絵画のようにしてまえ!とか。
ないですよね。これは無いですよね・・・・。
そして今は
全部塗りつぶして消しました。
何の変哲も無いただのグレーの壁になっております。以上、我ながら力作なんだけど結局は失敗に終わった壁たちでした。
実はまだまだありますけど、とりあえず。