銀行から、「貴方はXXXドルまでローンが組めますよ」とお墨付きが出たこと(ちゃんと書面でもらう)、
また頭金は10%でもいいと分かったことによって、
2年後くらいに買えたらいいなあ・・・だったのが、今からぼちぼち探しだして1年以内に買えたらなーという気持ちに変わっていった。
が、旦那はそうでもなかった。
私と違って堅実な旦那は、しっかり頭金を貯めてから余裕を持って家の購入を考えようという人だ。
だからやはり2年後、遅くて3年後だなと言っていた。
私はというと、頭金を貯めてる間の家賃が勿体無いからさっさと家を買っちまえ、と考える派だ。派なんてないが。
そうして、日々考え方の違いから旦那とは小さな諍いが増えつつも諦めずに(懲りずに?)ネットで物件情報を漁っていたところに、不動産好きの友人からラインで「これはどう?」とメッセージがきた。それには物件のリンクが貼られていた。
見ると、値段は少し高いなと思ったがワイキキでパーキングが2つも付いていて、部屋はリモデル済み、洗濯機と乾燥機もあって、割といい物件だった。一度は売れる寸前までいったようだが何かの理由で戻ってきたようだった(ローンが下りなかったとか最終的な交渉が決裂したとかでネット上に再掲載される)。
ふむふむ。いいじゃなーい。ちょっと見てみたいかも。
そこで旦那に相談してみた。
とはいっても家の購入はまだまだ先の話だからと私に念を押すように言ってた旦那だったので恐る恐るの相談ではあった。
まあでも見るぐらいなら許してもらえそうだったし、今からいろんな物件を見て回って勉強しておくのもいいんじゃない?と。「決してすぐ買うわけじゃないよ?だから安心して?(嘘)」という作戦でいってみた。
11月18日、金曜。
物件情報が載ってるサイトにあったテキストフォームに、「この物件に興味があります」とメッセージを入れた。するとすぐに返事が来て、「明日見てみる?」となった。
翌日。
約束していた時間よりだいぶ早めに着いた私たち。その私たちよりも早く来ていた不動産エージェント。
このハワイにおいて、待ち合わせ時間よりも早く来る人がいるなんて感動。さすがに不動産屋ともなるとちゃんと時間を守るものなのね。
そしていざ内覧。
これは友人が言っていたことなのだが、物件はとにかく見てみないことには分からない。サイトにある写真とそこに書かれてある情報だけじゃ分からない事がたくさんある。
これには本当に納得させられたものである。
例えばコンドミニアムに限って言う事だが、部屋は良くともエレベーターが古くて狭いとか、
廊下の天井が低いとか暗いとか絨毯が汚いとか変な匂いがどこからかしてくるとか、
隣の住人が玄関のドア開けっ放しでヨガやってるとか、
そういった建物全体のマイナス面って実際に見ないと分からない事だ。サイトにそんな情報、載ってるわけないし。
で、この時見た物件に関して言えば、ビューが思いのほか良かったし部屋も綺麗で申し分なかったけど、バスルームへ行くのに必ずベッドルームを通らなきゃいけない間取りというのが嫌だったので却下。あと、リノベ済みの物件って実は興味なし。
とか言ってるけど、これ見てるあなた、思い出して。
元々この日は勉強がてら見に来たというか、
「決してすぐ買うわけじゃないよ?だから安心して?(嘘)」という作戦のもとに旦那をだましだまし連れ出して来たんで、買うという概念は鼻から無いの。だから却下も何も、ねえ?
でも、これがキッカケにはなったの。実際に物件を見るというのは良い刺激になったみたいなの。
旦那がついにその気になったの。
家を買うという、その気。本気の気。2年後3年後といわず、いいのがあればすぐに買うという気概よ。
やったわ、作戦通りよ。
ちなみにこの時に出会った不動産エージェントがそのまま私達の専属エージェントとなった。
カナディアンの美しい女性である。ちょっとおしゃべりなのが玉に瑕だが、仕事にはとてもアグレッシブで時間には正確。好感の持てる人だ。
この彼女が頭金3%や5%のローンもあることを教えてくれた。
11月20日、日曜日。
日曜日というのは方々でオープンハウスをやっている。これは売り物件の一般公開で、誰でも気軽に物件の中に入って見ることが出来る事をいう。
オープンハウスの情報は、不動産のWebサイトに「何月何日にやりますよ」と必ず載るので分かるが、物件近くの道路脇にオープンハウスと書かれた不動産の看板も出るので分かる。散歩中に看板を見つけたらぷらっと入ることもできるのでいい。オープン時間は通常どこも昼の2時〜5時までだな。
で、この日私たちはワイキキのとあるコンドミニアムのオープンハウスを見に行った。
金曜日に見たコンドより値段は高かったが、場所は最高に良いわ部屋はすごい広いわ。そして売主が売却を急いでるらしく相場よりだいぶ低い価格で出ていたので、これは買いでしょう!と鼻の穴膨らませて見に行ったのである。
そしてここから、私たちはハワイでの不動産購入は熾烈な競争があり戦いであるということを知っていくのである。